治療について
根治を期待できる治療法は現在ない。
グルタミン酸放出抑制剤のリルゾール(商品名リルテック)は進行を遅らせることが確かめられており、1999年より健康保険の適用になっている。
2015年6月、急性脳梗塞などの治療薬として使われてきたエダラボン(商品名:ラジカット)が「筋萎縮性側索硬化症における機能障害の進行抑制」として効能・効果の承認をうけた。
他に、メチルコバラミン(ビタミンB12誘導体)超大量療法も試みられることがある。
対症療法として、呼吸筋麻痺が起こると人工呼吸器を装着する。
嚥下障害があると、栄養管理のため胃瘻や中心静脈栄養を使う。
iPS細胞の援用による治療の可能性
京都大学iPS細胞研究所の井上治久教授らはALS患者から採取した皮膚細胞から人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作り運動神経の細胞に変化させたところ変性TARDBP-43が蓄積し神経突起の成長を抑制していることを突き止めた。これに対しアナカルジン酸(英語版)を投与すると変性TARDBP-43が減少し、突起の成長が促されることを確認した。これは将来的なALS治療の可能性を示唆するものである。
『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用